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思いやりは、大切なこと

思いやりを作り出そう

エリン・キャスディン 2021 年 05 月 18 日

糖尿病患者のための料理教室に、フレイザーバレーのライオンズが出資

雄大な山々、壮大な河、青々とした渓谷。そういった自然を見たいなら、コロラド州グランド郡でがっかりすることはありません。フレイザーバレー・ライオンズクラブの地元は、美しい自然で有名ですが、その下に隠れた問題もあります。

「これはライオンズの重点分野の二つ ― 食料支援と糖尿病 ― に当てはまるものであり、また、それを実現させるための資金もありました」

アメリカ合衆国のほぼ全域で言えることですが、グランド郡の住人達も糖尿病の広まりに直面しています。グランビー市のマウンテン・ファミリー・センター(MFC)は、1979年からずっと食料不安に悩む人々の助けになろうと努力してきました。そしてフレイザーバレー・ライオンズはコミュニティーの糖尿病に取り組むために、MFCは完ぺきなパートナーだと考えつきました。

フレイザーバレー・ライオンズは長年にわたってMFCを支援してきましたが、最近、新しく手にいれた建物を修復しようという計画が持ち上がった時、MFCのディレクターはクラブの補助を頼んでみようと思いました。

「MFCは修復工事の一環として、料理教室のためのキッチンを作りたいと思っていました。より健康的な食事を用意するにはどうしたらいいのか、糖尿病の患者さんたちに教えられるようにです」とクラブ委員長グレッグ・オーゼックは言います。クラブは喜んで援助しました。これはライオンズの重点分野の二つ ― 食料支援と糖尿病 ― に当てはまるものであり、また、それを実現させるための資金もありました。

はじめは、クラブに十分な資金があったのですべての事業費を自分たちだけでカバーするつもりでしたが、そのうちライオンズクラブ国際財団(LCIF)の交付金を申請することを決めました。隣り合うジャクソン郡のライオンズの協力で、MFCはLCIF糖尿病交付金31,875ドルを受け取ることができました。事業の総費用は42,000ドル以上だったので、その差額はクラブが負担しました。その中には、糖尿病患者に料理を教えられるよう、MFCのスタッフを訓練するための費用も含まれています。

将来的には、健康的な料理を糖尿病患者だけでなくすべての人に教えることが計画されています。1979年にフレイザーバレー女性リソースセンターとして始まり、活動を拡大しながら続いてきたセンターは、援助を必要とする人をだれでも助けることを目標としています。「センターの目的は、人々が自分の力で長期にわたって生活を支えていけるように支援することです」とオーゼックは言います。「最終的には、自分の足で立っていけるようにすることが目標です」

どのような人生を歩んでいる人かは関係ありません。2020年夏、山火事によってコロラドの景色の多くが燃えてしまったあと、別荘の様子を見に来た人々にセンターは着替えを提供しました。「皆さんおしゃれをしてきていましたから、センターは、全焼してしまった別荘のがれきの中から焼け残った物を探すのに適した服を提供したのです」

もちろん、センターが助ける人々のほとんどは別宅など持っていません。センターは、食料、医療ケア、賃貸の手伝いなどを提供することで、ほかに頼るところのない人たちを支援しています。

ライオンズとセンターのパートナーシップは、ライオンズが社会奉仕の専門家にならずとも、コミュニティに真の支援をすることを可能にしました。オーゼックは毎年15万ドルをコミュニティに還元していると推定しています。しかし、もし誰かが賃貸の手伝いが必要な時には、MFCのほうがそれに対応する体制が整っています。「どのようにスクリーニングをするかなど、センターは知識を持っています。それだけ熟練しているのです」とオーゼックは言います。「その視点から言うと、共に働くのにもってこいの相手です。彼らの持っているものを使い、コミュニティに資金を還元し、その資金がよい目的のために使われる保証があります」

オーゼックは、これらすべての根底にあるのは、思いやりだといいます。それがライオンズの活動の原動力であるとオーゼックは確信しています。「クラブのすることすべては、結局のところ思いやりの現われです」「自分よりも苦しい思いをしている人たちを救おうとすることです」

フレイザーバレー・ライオンズクラブは、2021年度「思いやりは大切なこと」奉仕アワードを受賞したクラブの一つです。その他のストーリーや全受賞クラブの一覧については、lionsclubs.org/KMSA をご覧ください。


エリン・キャスディンはライオン誌の上級編集者です。

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