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糖尿病患者数の増加につれ、視力を救う新しいカメラが地域で活躍

ジェイミー・ウェバー 2021 年 02 月 24 日

アメリカ合衆国カリフォルニア州ベンチュラ郡では、成人の26%以上が糖尿病患者で、全国平均の13%を大きく超えています。ベンチュラ郡の入院患者のうち7%近くが糖尿病を原因としています。そのため、当然の結果として、糖尿病性網膜症は大きな気がかりです。

高い失明のリスク
                                         慢性的高血糖を原因とする糖尿病性網膜症は、早期には何の症状も出ないことがあります。しかし、もし治療をせずにいると、回復不可能な失明につながることがあります。

糖尿病網膜症の進行を止めるには、早期発見が鍵です。

糖尿病性網膜症は、単に視界がぼやけることが最初の症状であることがあるので、気づきにくいのです。診断のできる技術機器での検査を受けなければ、視界がぼやけるだけでは気にならず、深刻な障害が目に起きつつあることも理解できないかもしれません。

糖尿病性網膜症の進行を止めるには、早期発見が鍵です。問題に気がつけば、糖尿病をコントロールすること、血圧とコレステロールをコントロールすること、視力の変化に注意を払うことによって、深刻な障害を防ぐことができます。

ベンチュラ郡での状況が深刻化していることを認識し、ライオンズ・アンセム財団ヘルシー・ヒーローズ・イニシアチブは行動を起こすことにしました。

地域保健のためのパートナー
                                        ライオンズ・アンセム財団ヘルシー・ヒーローズ・イニシアチブを通じて、ライオンズとコミュニティが率いる人道的プロジェクトは合衆国全土のコミュニティの健康を改善しています。アンセム財団はライオンズクラブ国際財団(LCIF)を支援するための資金を交付しています。LCIFはそれを用い、ライオンズクラブと地区に、地域の健康と保健を向上するための交付金を授与します。さらに秋には、合衆国全土を通じて毎年恒例のライオンズ・アンセム・ボランティア・デイがおこなわれます。ライオンズ・アンセム・ボランティア・デイの結果、2015年から約2万時間のコミュニティサービスが行われ、1,600万人がその恩恵を受けました。

このイニシアチブによる交付金10万ドルにより、ベンチュラ郡の7つのクリニックに7台の眼底カメラが永久設置されました。このカメラは、低エネルギーの赤外線を使って目の中の血管を見るものです。この検査は痛みを伴わず、患者はまっすぐ前を見るだけで、医師が腫れ、血行不良、血管の異常や新しい血管、瘢痕組織があるかどうか調べます。

「アンセム財団とLCIFからの寛大な寄付のおかげで、私たちのクリニックは7台の眼底カメラを購入し、例年より145人多くの患者を診察することができ、39人の病気を発見することができました」と、ベンチュラ郡のヘルスケア財団、最高責任者のエイミー・タウナーは言います。「このカメラはこれから何十年にもわたって大きく貢献するでしょう」

希望ある未来 
                                            たった1年の間にスクリーン検査の数は33%増加し、糖尿病患者の数が多くさらに増え続けているベンチュラ郡の住民の大切な視力を守れるという希望が出てきました。さらに、眼底検査によりこの地域での糖尿病に関する理解が深まり、診断を受けていない人の間で病気にかかるリスクを示すことができます。糖尿病にかかっているかどうか知っていることはより重要になっています。糖尿病患者がコロナウイルスにかかると、命の危険をもたらす症状を併発する危険が非常に高いからです。

UCLAの医療政策研究センターが発表した研究では、カリフォルニア全州民の46パーセントが糖尿病予備軍か、診断を受けていない糖尿病患者です。それは、糖尿病になる可能性が非常に高いか、知らないうちにすでにかかっている人が1,300万人いるということです。幸いなことに、ベンチュラ郡の患者たちは、新しい眼底カメラのおかげで視力と健康が守られています。眼底カメラは、加齢黄斑変性症、緑内障そのほかの視力に影響を与える病気を発見するためにも役立ちます。

「ベンチュラ郡での網膜検査を増やすためのお手伝いができることを誇りに思います」とアンセム・ブルー・クロスの地区副会長・医療ディレクターのデイビッド・プライア博士は言います。「この検査によって病気を早期発見することができ、命を救うことができるのです」

アンセム財団とLCIFのパートナーシップにより、ベンチュラ郡の住人は眼底検査を受けやすくなり、回復不可能になる前に糖尿病を発見することができるようになりました。

LCIFとアンセム財団のパートナーシップについてもっと知るには、 ライオン誌をご覧ください。


ジェイミー・ウェーバーは、ライオンズクラブ国際財団のマーケティング・コンテント・スペシャリストです。

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