インド・マハラシュトラ州ウドギルを拠点とするウダヤギリ・ライオンズ協会(Udaygiri Lions Association of Udgir)は、2005年よりウダヤギリ・ライオンズ眼科病院(ULEH: Udaygiri Lions Eye Hospital)を運営し、診療を行っています。ULEHは二次診療を担う眼科施設として、白内障手術をはじめ、角膜疾患、緑内障、網膜疾患、小児眼科など幅広い分野で専門診療を実践しています。

マハラシュトラ州はインド西部に位置しており、その人口は1億1,200万人を超え、国内第2位の多さです。住民の半数以上が都市部から離れた地域に暮らし、政府基準の貧困ライン以下で生活する人々の比率は17.35%(1,950万人)にも上ります。
この事業により、かつては避けられないと考えられていた視覚障害も、今では予防できます。
インド政府が推進する「失明および視覚障害を制御するための国家プログラム」(NPCB: National Programme for the Control of Blindness)の推計によると、失明および視覚障害に苦しむ国民は3万9,000人に達しています。失明の主な原因は白内障、未矯正の屈折異常(URE)、緑内障であり、視覚障害の主な原因も、UREと白内障です。
また糖尿病(DM)患者の増加も、見過ごせない課題です。インドの糖尿病患者は約128,700人となっています。糖尿病患者の約20%(25,740人)が糖尿病性網膜症(DR)を発症しており、さらにそのうちの20%(5,148人)は、治療が必要な状態にあると推測されます。現在DRは失明の主因ではありませんが、糖尿病患者の増加に伴いその有病率も上昇していくと見込まれます。
失明や視覚障害の広がりが懸念される、このような事態に直面した第323-H2地区のライオンズは、ULEHを拡張したいと考えました。事業委員会は451,534米ドルの視力ファースト交付金を活用してULEH(基幹病院)の施設を拡張し、設備を整えました。その結果、ULEHで受け入れた患者の数は3年間で25%も増えたのです。この交付金は、以下の事業に充てられました。研修用施設であるアルナ・アブヘイ・オズワル失明者/視覚障害者センター(AAOCBVI: Aruna Abhey Oswal Centre for the Blind and Visually Impaired)の新設と整備、視力センター5カ所の新設、そしてUEHの診療圏内にある400の村での糖尿病性網膜症プログラムの実施です。事業委員長を務めた、ライオンズ会員のR.N.ラコティヤ医師は次のように話します。「LCIFのおかげで、私たちはより大きな夢を描くことができます。交付金を受けることで、私たちは何百人もの人々に眼科治療を提供し、人生を変える成果へとつなげることができました」
また、次の施設の整備にも交付金が充てられました。手術前夜に患者とその家族が最大100名滞在できるダルマシャーラ(宿泊施設)、地域住民向けの啓発事業やリーダーシップ研修のためのMJFライオン・アショック・メータ講堂・研修センター、24時間体制のULEH受付・登録センター、そして最大140名の研修生が滞在できる、のべ1万平方フィート(約930㎡)の居住区域です。「今回の施設拡張を行うまで当院には、我々の助けを必要としているすべての人々に応えるだけの十分な体制が整っていませんでした。この事業により、かつては避けられないと考えられていた視覚障害も、今では予防できます」と、ライオンズ会員であるR.N.ラコティヤ医師は語っています。
LCIFの視力交付金は、ライオンズ主導の奉仕事業を支援するもので、失明および予防可能な視力喪失と闘う目的の事業や、十分なサービスが行き届かない地域の失明者や視覚障害者を支援する目的の事業を対象としています。視力交付金 の詳細は、このハイパーリンクからアクセスしてご覧ください。地域をより住みよい場所にするためにできることがあります。
シェルビー・ワシントンは、ライオンズクラブ国際財団(LCIF)のコンテンツスペシャリストです。