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視力を得た喜びの笑顔

エリザベス・エドワーズ 2022 年 10 月 12 日

視覚は、人間にとって最も大事な感覚のひとつです。この感覚を使って視線を合わせることで、相手と心を通わせて大事な瞬間を共有することができます。

乳児、子ども、女性の健康のために人生を変えるような事業を行っています。すべてを同時に実践しています。

双子のカヤとアリメは、早産で生まれたことから未熟児網膜症という眼病に侵されて、視力を維持し失明を防ぐための治療が必要だと診断されました。

両親のイブラヒムとニルフェルは、双子たちのために自宅から片道1時間半以上かかるトルコのイズミル市まで通っています。カヤは、国内で初めて設置された唯一の小児科専門病院で眼科医の治療を受け、その治療が功を奏して元気になりました。アリメはその病院で今も治療を続けています。

Parents, Ibrahim and Nilufer with Kaya

双子のアリメとカヤは、地区118Rのライオンズとライオンズクラブ国際財団(LCIF)からの人道支援マッチング交付金による支援により、イズミル・ペルガモン・ライオンズクラブが毎年展開している視力事業の恩恵を受けている、1万5000人超の子どもたちの中の2人の実例です。

トルコのライオンズは、地域の眼科診療所の設備をもっと充実させる必要があると聞き、LCIFに支援を依頼し、10,050ドルの人道支援マッチング交付金を獲得しました。その援助金により、ライオンズは幼児や乳児の目の健康状態の診断に役立つ高度な眼科検査装置を購入しました。

この診療所は、トルコで最初かつ唯一の小児科専門病院であるイズミルのベーチェット・ウズ小児科・小児外科研究病院(Dr. Behcet Uz Child Disease and Pediatric Surgery Training and Research Hospital)の中にあります。同病院は1940年代に開院し、トルコの全人口の約4分の1を占めるエーゲ海地域全域を診療圏としています。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックの時期は、近隣の成人病院の多くがCOVID-19患者の治療に専念したこともあり、小児専門病院にかかる負荷が増大しました。さらにその時期には、子どもたちがタブレット端末やスマートフォンを使う時間も長くなったため、視力障害も増加しました。かすみ目を訴える子どもが増えたことを受けて、地域のニーズに応えるために新たな装置の購入が必要になりました。

イズミルのライオンズはこの事業を通じて、乳幼児に対して眼科検診を定期的に実施することの大切さを痛感しました。

「目の健康は世界中で過小評価されており、予防可能な視覚障害に備えるための措置は残念ながら十分に行われているとは言えません」と、エグゼクティブ・プロジェクト・マネージャーのフェイカ・エヴリム・ウイサルは話します。「私たちライオンズクラブは、この問題を非常に真剣に受け止めています。目の健康に関する人々の意識を高め、より多くの人々の目の健康を守り、改善するために、事業でお手伝いできることはたくさんあります」

目を悪くすると、子どもたちの学校生活や将来の成功に響く可能性があるため、子どもたちの目の健康を守ることは重要です。

トルコでは2022年度の学期が始まる秋から、交付金を活用して調達したポータブルの眼科検査装置を使って、ライオンズと眼科医が学校や孤児院で目のスクリーニング検査を開始する予定です。検査の結果、高度な治療が必要と判断された場合には、医療従事者を紹介します。

little girl getting eye check-up

「地域社会をより健康に、より意識的に、より持続的に、より幸福にするために、118R地区のライオンズは、乳児、子ども、女性の健康のために人生を変えるような事業を行っています。すべてを同時に実践しています」と、前地区ガバナーのテオマン・アッカリは話します。

イズミルのライオンズは、この事業をSMILEと呼んでいます。視力の回復を支援することで誰かを笑顔にしたいという強い気持ちを持って事業に取り組んでいるためです。彼らは、将来的にプロジェクトを拡大したいと考えています。この事業のために、ライオンズは小さなライオンのぬいぐるみをマスコットとして特別に製作し、Lionopticoolと名付けました。視力検査中の子どもたちを退屈させないために、これを役立てています。

1925年にヘレン・ケラーがライオンズに回避可能な失明の撲滅を訴えて以来、ライオンズとレオは失明者や視覚障害者のために奉仕し、支援してきました。全世界では、視力障害を抱える人が約22億人に上ります。世界保健機関によると、そのうち少なくとも10億人は防ぐことができたと言われています。

1世紀近く経った今でも、長年続けられたこの使命は続いています。LCIFへのご支援が子どもたちの笑顔につながっている様子をご覧ください。

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エリザベス・エドワーズは、ライオンズクラブ国際財団(LCIF)のコンテンツスペシャリストです。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、世界中の地域にさまざまな影響を与えています。私たちがどこにいても安全に奉仕できるようにするため、ライオンズは疾病管理センター、世界保健機関、または地方自治体のガイドラインに従う必要があります。あなたの地域で安全に奉仕するために役立つ情報ページ安全に奉仕するためにをご覧ください。