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小児がんの危機的状況に関するレオの訴えがきっかけで子どもたちを救うキャンペーンが拡大

グリセル・バラーザ 2020 年 07 月 09 日

その場にいた誰もが、目を潤ませていました。ボリビアのラパスで開催されたFOLAC(中南米)フォーラムの最終総会で、レオであるマリア・ホセ・グティエレス・アラウホ(マホ)がスピーチを終えたとき、小児がんと闘っている子どもたちに対する彼女の奉仕の様子を聞いた聴衆は皆、感動しました。人の心を動かすのはそう簡単にできることではありませんが、17歳でメキシコのグアナフアト・レオ・クラブの初代会長を務めていた彼女は、人は年齢に関係なく、大勢の人を感動させられることを証明しました。

私たちにできるのは、支援を必要としている人たちのために役に立つことをすることです。

マホの物語は、3年前、自己免疫疾患である全身性エリテマトーデスと診断されたところから始まりました。この恐ろしい診断を受けたのち、彼女は両親とともに、彼女の病気ががんではないことを確定する検査のため、何度も病院に通いました。病院に入院する際、彼女は小児病棟にいましたが、そこにはがんと闘う年若い患者もいました。彼女はそこで、子どもたちががんで苦しむ姿を目の当たりにしたのです。

Two girls

がんではないという診断が確定し、マホはようやく医師から退院を許可されました。しかし、子どもである患者たちが痛みに耐えているのを見た彼女は、その苦しみを少しでも和らげるために何かしたいと強く思いました。彼女は、自分の所属するレオクラブで小児がん撲滅キャンペーンを立ち上げることを思いつき、それを実行に移したのです。

彼女のクラブが始めたキャンペーンのスローガンは、「とても簡単なこと…誰かにとってとても簡単なことが別の誰かにとってはとても大事なこと」でした。このキャンペーンは、奉仕や思いやりはたとえ小さなことでも、がんに冒された子どもたちにとっては大きな意味があると示すことを目的としています。

Donations

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が世界的に大流行しているこのつらい時期にあって、マホと彼女のクラブが奉仕活動を差し控えていても不思議はないのですが、彼女は仲間のレオたちと協力し、活動を継続する方法を見つけていました。たとえば次のようなものです。

  • 化学療法で髪の毛を失ったがん患者の女の子たちを支援するウィッグを作るため、三つ編みを集める。
  • 飲料メーカーで患者を支援するための治療に役立つ物資と交換してもらえるように、高度な医療を行う専門病院や各種財団に持ち込まれた、ペットボトルのキャップを集める。
  • 化学療法を受ける患者の移動を手伝う。
  • 水治療法(ハイドロセラピー)を受ける子どもたちに水着を提供する。
  • 葬儀の費用が払えない家族のために募金活動を行う。

小児がんに関する奉仕活動は、どの会則地域のクラブからもあまり報告が寄せられていません。このグローバル重点分野に対して奉仕をしたいと考えるライオンズは大勢いるのですが、どこから手を付ければいいのかが分からないのです。

Hospital

そこでマホは、ライオンズの意欲をかき立てるメッセージを用意していました。彼女はこう語りかけました。「私たちの中には、最高レベルの医療資源を持っている人、最高レベルの医療をいつでもすぐに受けられる人もいます。でも小児がん患者の多くはそうではありません。彼らは基本的な医療、ケア、食事すら得られないのです。私たちにできるのは、支援を必要としている人たちのために役に立つことをすることです。健康の維持に必要なものが確保できないと、いら立ち、不安、心配につながります。状況にどう対処すればいいのか分からない、ということがしばしば起こるからです。ライオンズは、私たちを必要としている患者たちに少しでも手を差し伸べることで、この問題を解決できます」

あなたの所属クラブが小児がんに関する奉仕を希望する場合は、小児がんに関する奉仕事業案リストをどうぞご覧ください。子どもたちへのあなたの優しさは、子どもたちにとってはかけがえのないものとなるのです。


グリセル・バラーザは、グローバル・アクション・チームでラテンアメリカおよびヨーロッパ担当のフィールドスペシャリストを務めています。