ヒューストンのライオンズ、病に苦しむ退役軍人に敬意を表して支援。
朝鮮戦争で戦い、捕虜（POW）となった経験のある退役陸軍曹長、ヒューストン在住のジョー・ラミレズは、89歳の誕生日を目前に第4期のがんだという診断を受けました。
写真は元戦争捕虜の退役軍人、ジョー・ラミレズ
このアメリカン・ヒーローの物語は、自由は決してただではなく、…
家族は彼の誕生日を、コミュニティを巻き込んで特別なやり方で祝いたいと考え、地元のラジオショーのホスト、サム・マローンに連絡しました。マローンはハリス郡保安官のオフィスで地域の連絡係を務める退役軍人ウェンデル・チャンピオンに連絡し、チャンピオンがレディース・ライオンズクラブのルーシー・ゴンザレスに連絡しました。そこから、プランが進み始めました。チャンピオンとライオン・ルーシーは、前にも退役軍人のプロジェクトを企画して一緒に働いたことがありました。
ライオン・ルーシーの父は第二次世界大戦の退役軍人であり、父のモットー「力を合わせればもっとできる」は、ルーシーの奉仕への熱意に火をつけた言葉でした。彼女のクラブは家族と退役軍人を中心に奉仕していますが、特に負傷した元軍人を助けることに熱意を傾けています。現在、クラブには16人の女性ライオンがいますが、その全員が元軍人であり、ヒューストン・レディース・ライオンズクラブにおけるすべての分野で奉仕しています。
計画は素早く形になってきました。ライオン・ルーシーはジョー・ラミレズ曹長のために今まで見たこともないような誕生日を企画しようと、ヒューストン近辺のライオンたちみんなに声をかけ、協力を頼みました。病気の退役軍人のために、みんな熱心に協力を申し出ました。そのニュースはヒューストン近隣のコミュニティにも広がり、それらの地域から隣人や友人など多くの人たちがジョーのようなヒーローにふさわしいお祝いをするために手伝いました。
お祝いの飾り付けがされた車から「お誕生日おめでとう」「国に奉仕してくれてありがとう」と人々が叫び、警笛が鳴らされ、音楽が流され、車100台の行列がラミレズさんの家に向かって出発しました。国の色である赤、白、青があたりを埋め尽くしました。
お祝いの最後には国歌が歌われ、それが終わると、ラミレズ曹長が、大きなテントの下で家族に付き添われ、車の中で聞いている聴衆に向かって話しかけました。「その時は、すっかり静まり返って、針の落ちる音すら聞こえるほどでした」と、ライオン・ルーシーは言います。
ラミレズ曹長はお祝いを言いに来てくれた人すべてにお礼を言いました。COVID-19のためにみんなが家でのロックダウン生活を余儀なくされましたが、33か月と1日の間捕虜になり、まったく自由のなかった自分の経験について語りました。このアメリカン・ヒーローの物語は、自由は決してただではなく、軍隊で戦った男性も女性も決して忘れられてはならないと証しするものでした。
この大きなお祝いとパレードの10日後、ラミレズ曹長は亡くなりました。彼の娘さんがライオン・ルーシーに電話し、父に愛情と支援を示してくれたすべての人にお礼を言いたい、と言いました。曹長が亡くなられたことを知ってコミュニティは悲しみましたが、あの特別な誕生祝で彼とその家族に愛と支援の気持ちを示すことができたことをとても誇りに思いました。
ライオンたち、警察官たち、退役軍人たち、カラーガードたち、政治家たちからなるヒューストンのコミュニティは、特別な意味を込めてその日をジョー・ラミレズ曹長の日と定めました。
命と勇気を祝うその日を、忘れる人はいないでしょう。
退役軍人をあなたのクラブに招いて、彼らの豊かな知識と経験、その心がどれだけクラブを豊かにするか、その目で確かめてください。 ライオンズ退役軍人ホームページでさらなる情報が見られます。
ライオン・コリーナ・カスティーヨは、シカゴ・ウィンディシティ・ライオンズクラブのメンバーであり、ライオンズクラブ国際協会のグローバル・アクション・チームのフィールドスペシャリストです。
新型コロナウイルス感染症（COVID-19）は、世界中の地域にさまざまな影響を与えています。私たちがどこにいても安全に奉仕できるようにするため、ライオンズは疾病管理センター、世界保健機関、または地方自治体のガイドラインに従う必要があります。あなたの地域で安全に奉仕するために役立つ情報ページ安全に奉仕するためにをご覧ください。
