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奉仕のさまざまな在り方

Joan Cary and Erin Kasdin 2019 年 07 月 15 日

ライオンズは、ただ世界に奉仕するのではなく、私たちの行動が世界を形作っています。私たちの言うさまざまな在り方つまり「多様性」とは、人々が問題に直面し対処に当たるとき、ライオンズも常にそこにいる、ということです。あなたが所属するクラブが地域をより良くする活動に取り組んでいるのと同様に、ライオンズはどこにいても日々、ありとあらゆるやり方で人々の人生を変えています。

世界各地において「多様性で私たちが奉仕する」在り方に関して、次に3つの実例を報告します。 

オーストラリア
干ばつ対策部隊が募金活動にも取り組み弱者を支援

オーストラリアのクイーンズランド州にある、人口800人の小さな町ビゲンデンで、ライオンズは現地の「ビゲンデン干ばつ対策部隊」(the Biggenden Drought Busters)を支援しています。 

Parched and cracked soil

長く続いて人を過酷な状況に追いやる干ばつに自分たち自身も影響を受けながら、ライオンズは、草が枯れて家畜のえさとなる干し草も底をつき、人々は食料や水の供給が次第に少なくなる中で生活を続けている地域で、資金の獲得や農具の調達に取り組みました。

ビゲンデン・ライオンズは、会員15名の小さな組織ですが、一丸となって地域を良くする努力を続けています。ライオンズは、オーストラリア政府の助成金を受けて1995年以降、「ライオンズ地域支援事業」(Lions Community Care Service)を通じてこの町を支援しています。 

「残念ながらこの町の干ばつはすぐに解決できるものではないので、じっくり腰を据えて取り組んでいます」と、干ばつ対策部隊の一員であるリア・トレロアさんは話します。「ビゲンデン・ライオンズクラブはこの町で非常に精力的に活動されていて、地域の中で何か良いことをしている人に対しては、とても温かく接してくださいます」

中国
国境を越えて手を差し伸べ少年の両眼失明を回避

現在6歳になるエルケス君は、生後3カ月の頃、左目が緑内障に冒されていると診断されました。その治療のため、彼は5回も手術を受け、最終的に視神経乳頭を切除して、左目は失明してしまいました。 

A smiling six-year-old Erkhes

その後定期的に経過観察を続けていましたが、2017年に眼科医は、エルケス君の右目にも変化の兆候が見られると、両親に告げました。しかしモンゴルの眼科医たちは、より精密な検査が行える設備が病院になく、エルケス君の診断を確定させられませんでした。右目も失明の危機にあることを恐れたエルケス君の両親は手紙で、ライオンズに支援を求めました。 

そこで香港とモンゴルのライオンズが、エルケス君一家への支援に乗り出しました。385地区の北京ライオンズが協力し、エルケス君は家族とともに北京に向かい、北京同仁医院の眼科中心(眼科センター)で検査と治療を受けることになりました。主治医は王宁利(ワン・ニンリー)教授です。北京ライオンズは、エルケス君の家族が北京に滞在するに当たって、移動手段と宿泊先の手配を行いました。また、エルケス君一家が眼科を受診する際は、通訳を同行させたうえで付き添いました。 

一方、モンゴルのライオンズは、エルケス君一家が中国へ出発する前から、家庭を訪問し、その後も一家へのケアを継続して、家庭内でのニーズに応じた支援を行っていました。エルケス君の治療は今なお継続中ですが、ライオンズが国境を越えて支援の手を差し伸べた結果、エルケス君と両親は、視力を維持できるかもしれないという希望が持てるようになりました。 

米国

レン・ドンプキ氏のシカゴ郊外の家から、地元の病院まではたった12分の楽なドライブです。しかし、初めてドンプキ氏がこの道を運転した時、それは一生でもっとも難しい道のりでした。このドライブは、不健康な生活習慣を認め、変えることを意味しており、それは簡単なことではなかったからです。

An 80-pound-lighter Len Dompke

1-J地区のライオンたちはエドワード・エルムハースト・ヘルス(EEH)と協力して、糖尿病予防と生活習慣改善プログラムを開発しました。そのプログラムはライオンズクラブ国際財団(LCIF)から9万5,000米ドルの交付金を受給しています。その素晴らしいチームワークにより、ドンプキ氏は以前よりずっと元気になりました。

一年のプログラムを終えた後、今のドンプキ氏は以前より体力があり、より健康で、36キロの減量に成功していました。なによりも喜ばしいことは、ライオンズとLCIFの交付金の支援により、彼にはもう糖尿病になる危険性がないということです。

メンバー各自が暮らし、奉仕を続けている地域社会を対象として、健康のための多面的かつ総合的なイニシアチブを実施することで、キャンペーン100は糖尿病の世界的流行への対策において主要な役割を果たしています。キャンペーン100のWebサイト にアクセスして詳細をご確認ください。


会長テーマのページにアクセスして、「多様性でウィ・サーブ」のスローガンに基づいて奉仕活動を精力的に進めているライオンズの詳細をご確認ください。


ジョーン・キャリーはライオン誌のアシスタントエディター。エリン・キャスディンはライオン誌のシニアエディターです。