カナダ西部のサスカチュワン州マーテンズビルは、近年目覚ましい発展を遂げつつある町ですが、小さな町だった頃からある魅力的なたたずまいも、まだあちこちに残っています。地域住民の困りごととして、自宅から外に出て活動するのが難しいと感じる人が増えているという事実に着目したライオンズは、地域内に暮らす、障がいを抱えた子どもたちも利用できる遊び場、しかも環境にも配慮した遊び場を作るという使命に取り組み始めました。
包括性という大義を掲げたこの公園は、マーテンズビルに初めて開設されたタイプの、誰でも楽しく遊べる公園となっています。
5 SKN地区のライオンズは、たゆまぬ努力を続けてくじ引きやビンゴ大会など資金調達イベントを何度も開催し、この事業の資金を調達しました。このように地域社会もライオンズを後押ししたため、結果としてライオンズはライオンズクラブ国際財団（LCIF）から84,630米ドルの人道支援マッチング交付金を受け取りました。この交付金により、ライオンズは事業を本格的に開始することができ、あらゆる身体状況の子どもたちが利用できる遊び場を開設できました。
遊び場の舗装にはさまざまな素材が使用されますが、この遊び場は全面的にゴム素材で舗装されているため、利用者にとって非常に安全です。さらにこの公園は、安全な遊び場を提供するだけでなく、環境保護にも配慮するという、より大きな目標も掲げています。この公園はNikeのスニーカー13,000足分の靴底と古タイヤ10,000本をリサイクルしたゴムで舗装されています。
遊び場の造成にリサイクルのゴム素材を使用するというのは、環境面で多くの利点があります。たとえば単純に埋め立ててしまう廃棄物の量を減らすと同時に、新品の原材料の使用量を減らすことにもつながっています。また、革新的でありながら環境に配慮したアプローチを実践し、地域社会に積極的な模範を示し、持続可能性を重視する、より明るい未来の実現を目指して、持続可能な活動を推進しています。ゴム舗装された公園としては現時点でサスカチュワン州最大の公園であり、Nikeが協力した、カナダ国内最大のプロジェクトのひとつです。好ましい変化のひとつとして、大きな足跡を残しました。
包括性という大義を掲げたこの公園は、マーテンズビルに初めて開設されたタイプの、誰でも楽しく遊べる公園となっています。高齢者はゴム舗装の公園を楽しく散歩しています。運動時に関節にかかる負担が比較的小さいからです。また母親たちも、この公園が大好きです。小さい子どもが遊んで家に帰ってきたとき、靴が砂や木屑でドロドロに汚れていることが少なくなりました。ライオンズクラブの会員であるレスリー・トゥルイットは、次のように話します。「モビリティ・パークは、水遊びができる噴水やあずまやとつながっていて、いろいろな遊び方ができます。モビリティ・パークの中にはたとえば、動物の形をしたオブジェ、電子ゲーム、車いす対応のブランコ、『ジェンスイング』（親が乳児を抱いたまま乗れるブランコ）などがありますから。こういう設計にしたのは、誰もが楽しめる公園にしたかったからです。家族みんなでここに来て、いろんな風に遊べばいいと思います。子どもが子どもらしい体験をして、子どもであることを楽しんでほしいです」
ライオンズ・モビリティ・パークの開園式は8月下旬に行われ、ライオンズはその興奮と活気を肌で感じることができました。会場ではハンバーガー、燻製ソーセージ、ホットドッグなどのバーベキューのほか、飲み物、軽食、ゲームも用意されました。トゥルイットによると、このイベントには約300人が参加し、先述のさまざまなアクティビティに参加したり、新しい遊び場を探検したりしました。
トゥルイットは一連の取り組みを振り返って次のように語ります。「私たちは、地域のすべての人々が利用しやすい公園を完成させたことを嬉しく思います。一朝一夕に実現できたわけではなく、ここまで来るのに何年もかかりましたが、最終的な出来栄えにはとても満足しています。私たちはこの地域を誇りに思いますし、LCIFの支援にも非常に感謝しています」
ライオンズとレオは、環境を保護し、より健全な地域社会と持続可能な世界を実現するために、懸命に取り組んでいます。LCIFでは、このような事業を支援するために、さまざまな交付金プログラムを提供しています。たとえば今回紹介した人道支援マッチング交付金は、地域社会が最も必要としているものを見極め、それを実現するために役立てられます。
人道支援マッチング交付金の詳細をご確認ください。
シェルビー・ワシントンは、ライオンズクラブ国際財団（LCIF）のコンテンツスペシャリストです。
