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世界中で人々の苦しみを和らげる活動を展開しているライオンズとレオたち

Madeleine Miller, ABC 2019 年 09 月 11 日

私はスーパーに飛び込むや否や店内を駆け回り、冷凍食品の夕食セット、低炭水化物のおやつ、ガラスクリーナーのWindexなど、目当ての商品をさっと手に取ります。店に着いてから買い物を済ませるまでの時間は15分以内と心に決めています。私は多忙で、このペースでどうにか暮らしているからです。私は時速50キロメートルの勢いで角を曲がり、買おうとする商品の棚の前でピタッと止まります。

ライオンズは…助けを求めている人々、苦しんでいる人々の最前線で日々…思いやり、安らぎと支援を届けています

ところがある日、そんな私の目の前にいたのは、ガタガタの車いすに乗った、悲しげな目をしたおじいさんで、豆の水煮の缶を棚から取って自分の買い物かごに入れようと苦心していました。様子をしばらく見守るうちに、私はそのおじいさんのことがものすごく気の毒に思えてきました。私はおじいさんのところに駆け寄り、おじいさんが無事に豆の缶詰を棚から取り、車いすで安定した姿勢に再び落ち着くまで、動作を手伝いました。世の中には困っている人に手を貸す人もいることを分かってもらおうと、私はおじいさんに微笑みかけました。おじいさんも微笑みを返してくれました。その時には、全くの見ず知らずの人に向けるとげとげしい態度が少し和らいでいるように見えました。

雨を止ませるのは誰?
私は自分の買い物を終え、大きな困難を抱えつつもどうにかやり過ごして自分らしい生活を送ろうとする、さっきのおじいさんのことだけでなく、日々の生活に困りながらも奮闘しているいろいろな人のことを考えていました。こんな感じの雨は、私の心の中だけに降っているのではありません。このシカゴの町のあちこちで、同じようなことが起こっていることでしょう。この出来事は、私たちが暮らしている今の世界をまさに象徴しているのです。

病気のために入院していたり自宅で療養していたりしても、誰も見舞いに訪れることのない人が大勢います。糖尿病と向き合ったりがんと闘ったりする生活を送る子供たちもいます。病気、飢餓、そして戦争の恐怖。家を壊され、心身のバランスも崩されてしまった人は、そこから立ち直るためには誰かの助けが必要です。

こうした状況の中、ライオンズとレオはありがたい存在です。彼らは世界中で、助けを求めている人々、苦しんでいる人々の最前線で日々奉仕に励んでいます。恵まれない人々を思いやり、安らぎと支援を届けています。   

ライオンズは嵐が吹き荒れる世界に差し込む陽の光
カリブの太陽の下、アンティグア・ライオンズクラブは自分たちが暮らす地域社会の中で苦しんでいる人々の痛みを軽減するため、子供たちに対する医療支援の提供など、さまざまな取り組みを進めています。「私たちのクラブでは、心臓発作を繰り返す6歳の男の子が診察を受けるため、家族と一緒にキューバに渡航できるよう手配を進めました」と、このクラブのメンバーであるライオンで、メルビン・ジョーンズ・フェロー(MJF)の称号を持つヴァレリー・ゴンサルヴェス=バレイロは話します。「うちのクラブは、脳腫瘍ができた8歳の女の子をトリニダードに送る手配もしました。その子の家族が治療の旅から戻られて、『娘に第二の人生を与えてくださってありがとうございます』と、私たちのクラブに謝意を示してくださったんですよ。人助けをすると、この時のように私たちの心も温まります」

他方、ミドルタウン・ケンタッキー・ライオンズクラブに所属するライオン、ケイ・ミルズは、飢えの苦しみを少しでも軽くするために、ホームレスの人々が身を寄せるシェルターで、彼女のクラブが週3日のペースで朝食を提供しているという報告を寄せてくれました。「さらに私たちは、当座の支援を必要としている家族向けの『Helping Hand Up』(助け上げ)という基金も運営しています」と、彼女は付け加えます。「加えて、ライオンズの思いやりを地域の子供たちに広める活動も展開しています。月に一度、地域の小学5年生の子供たちに会いに行き、他人に何か親切にする活動を続けています。ハロウィーンの時は、介護施設で暮らす人々に送るカードを作りました。また、夏期リーディング・プログラムのためのしおりを作り、冬に差し上げる、フリースのマフラーも一緒に結びました」   

世界は助けを求める人であふれている
Leos Fight Hunger」(レオたちによる飢餓撲滅)のヨーロッパでの奉仕プロジェクトが2019年7月1日、正式に開始されました。
レオたちがレストラン、パブ、スーパーマーケットから食べ物を回収し、それを必要としている子供たちや家族に届けるのです。  

「僕のクラブでは『Leos Fight Hunger』プロジェクトだけでなく、寒さが厳しくなる冬に、ホームレスの人たちに衣服を配る活動も展開しています」と、イタリアのミラノにあるブラマンテ・チンクエ・ジョルナーテ・レオクラブに所属するレオ、ジャコモ・シラーニは話します。「それから毎年4月には、スポンサーのライオンズクラブと合同で、希望者への無料の視力検査も行っています。そんな活動を展開しているのが僕たちだということは、覚えていない人がたぶん多いでしょうが、活動の中で皆で笑い合ったこと、僕たちも支援を受けた人たちも笑顔になったことは忘れないでしょう。僕たちも、支援を受けた人たちが、将来への希望に満ちたまなざしを僕たちに向けてくれるのを忘れることはありません。」

Man speaking to a group of children

親切の種をまく
ジンバブエの首都ハラレにあるグレーター・ハラレ・ライオンズクラブに所属するレオライオンのウィルソン・T・チャザミラは、知識は力なりという言葉を信じています。「レオは子供たちが学校に通う機会を提供し、世界の人々の苦しみがわずかでも軽くなるように手を差し伸べます。複合地区412Aにある複数のレオクラブが、恵まれない子供たちの授業料に充てる資金を獲得するための募金活動を展開しています。僕たちはまた、清掃や植樹などの環境改善活動にも参加しています。」

ライオンズは間違いなく、世界をいい方向に変えていると話すのは、サウスツーソン・ライオンズクラブのライオン、リチャード・スティーブンソンです。「貧困の悪循環を断ち切る唯一の方法は教育であり、学習の80%は視覚からのものです」と彼は指摘します。「将来を担う世代の子供たちが生産的な市民に確実に成長することを望むのであれば、専門家による視力検査や恐らくは眼鏡が必要な子供たちの特定と、子供たちが使う眼鏡の調達は不可欠です。

視力検査を始めたばかりの頃、ひとりの先生が小さな男の子を連れてきて、『さあ、この人にお話しなさい』と促しました。その子は私に近づいてきて、照れくさそうに『新しい眼鏡をくれてありがとう』と言いました。そして彼は私の膝に抱きついてきたのです。それが決め手でした。こんな瞬間を経験するために、私は地元の学校で視力検査を行う専門職に就きました。私たちが実施した視力検査は、今年で実に8万回にもなります。私はライオンであることをとても誇りに思います。」

糖尿病やがんの患者への支援から、災害支援の提供やホームレスへの食事提供に至るまで、ライオンズとレオたちは世界中で、何百万人もの大勢の人々の苦しみを和らげる活動に携わっています。ただし何よりまず、ライオンズとレオたちは、より大切なものを人々に与えています。それは優しさと希望という贈り物です。人口がかつてないほどに増大し、一人ひとりの存在が軽視されがちなこの世界にあって、ライオンズとレオたちは、あなたのことを気に掛けている人は必ずいるというメッセージを広く伝え続けています。

ライオンズのグローバル奉仕分野について、またライオンズが世界各地で進めている、親切心と思いやりを広げる活動の詳細については、こちらをご覧ください。


マドレーン・ミラー(ABC)は、ライオンズクラブ国際協会の上級戦略広報スペシャリストです。