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みんな一緒なら遊びがずっと楽しくなる

Cassandra Rotolo 4月 18, 2019

2017年の春、米国テネシー州のカンズ・ライオンズクラブ・コミュニティ・パーク内に、ライオンズ-アンセム基金ヘルシーヒーロー・イニシアチブからの資金提供を受けて、あらゆる人を受容するインクルーシブな遊び場が建設されました。この遊び場には年間3500人を超える家族連れが訪れており、ノックス郡内の遊び場では唯一、障害をもつアメリカ人法(ADA: the Americans with Disabilities Act)のアクセシビリティ要件を満たす施設となっています。

ここには、いろいろな楽器に触れられるミュージカル・ガーデン、障がい者も楽しめるモダンな遊具のコーナーなど、さまざまなスペースがあります。この遊び場のカギとなるのは「思いやり」と「包容力のある設計」です。小高い丘、植物の根覆い、大きな岩など、地面のデコボコはありません。地面には人工芝が敷かれ、柔らかい平面となっているので、どの子供も安全に歩いたり走ったりできますし、たとえ転んだとしても危険は大きくありません。

多様な人を受容することで、思いやりや包容力とは何なのかを学ぶことができます。そして皆が笑顔になります

5歳のナタリー・バーラムは、ここで遊んだことで自信がつきました。ナタリーは平衡感覚に少し問題があり、以前は遊び場を自由に駆け回るなどということはほとんどありませんでした。ナタリーの母親であるエイミーは、次のように振り返ります。「以前は、公園で長い時間を過ごすということは全くありませんでした。その理由は単純で、つらすぎてできなかったんです」ナタリーは本来外向的で気さくな女の子なので、今は遊び場で出会った、いろいろな個性のある新しい友達と、楽しそうに遊んでいます。

この遊び場がアクセシビリティに配慮しているだけにとどまらず、包容力のある設計になっていることは、恐らく非常に重要な要因でしょう。「バリアフリー」の遊び場は、何らかの障害を持つ子供たちだけのために建設されるものですが、これに対して「包容力のある」遊び場は、あらゆる能力を持つ子供たちを視野に入れたものです。ポリオ(小児まひ)の患者である7歳のアディ・ハンフリーズにとって、この違いは非常に重要です。手すりがたくさん設置されている、入場ゲートの位置が低めであるなど、デザイン上の配慮のおかげで、アディは他の子供たちと知り合う機会を得ることができました。座面が円形になっているタイプのブランコで、友達と一緒に揺れていると、ナタリーも気分が高揚するそうです。

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アディの母親であるレイチェルによると、このカンズ・ライオンズクラブ・コミュニティ・パーク内の遊び場があることで、彼女は心の平安を得ているといいます。アディには、従来の遊び場によくある遊具を使って安全に遊ぶのに必要な、体幹をコントロールする能力がありません。そのためにアディは他の子供たちと遊べず、母親のレイチェルと遊ぶことが少なくなかったのです。ところが、この遊び場の革新的な遊具を使えば、アディは母親がすぐそばに付き添っていなくても、他の人と一緒に遊ぶことができます。「ライオンズとアンセム基金には本当に感謝しています」とレイチェルは話します。「いろいろな立場の人々に対して、きめ細かく配慮してくださいました。この遊び場は子供たち、その親たち、ひいては地域社会全体にとっての大きな贈り物です」

プロジェクトには、健康および福祉はすべての人に与えられるべきという、ライオンズ国際基金とアンセム基金の共通のビジョンが反映されています。ヘルシーヒーロー・プロジェクトは2015年から、障害のある人とそうでない人が共同で進めるプロジェクト、フードバンク、シェルターなどを通して、8つの州でのべ20万人を超える人々に対して直接支援を届けています。

「アンセム基金は以前と変わらず、米国に住む家族なら誰でも、地域の健康および福祉を向上させるプログラムやリソースが利用できることを保証しています」と、アンセム基金のエグゼクティブディレクター、ランス・クリスマンは話します。「当基金がライオンズと共同で、包容力を重視した遊び場を支援しているのは、子供たち全員に、健康づくりを実現するための安全な場所と機会を与えることを保証する、私たちの協力体制の一例です」

地元で以前特殊学級の教師を務めた経験を持つモニカ・デイリーは、この遊び場の新設に当たって、ライオンズに対してさまざまな助言をしました。デイリーが何よりも重視したのは受容の精神でした。「子供たちを分断することは答えにはなりません」と彼女は主張します。「多様な人を受容することで、思いやりや包容力とは何なのかを学ぶことができます。そして皆が笑顔になります」

キャンペーン100を通じて、障害を持った人々が自立を高め、生産的で充実した生活を送れるようにするライオンズの取り組みへの支援の詳細は、lionsclubs.orgからご覧いただけます。


カサンドラ・ロトロは、ライオンズクラブ国際財団(LCIF)のマーケティング・コミュニケーションスペシャリストです。