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ライオンズが遺伝子研究支援のため過去最高額の寄付

Lion Magazine 2018 年 02 月 15 日
San Diego, California
USA

The support from the San Diego Lions Club Welfare Foundation aids our research and helps us to better diagnose, prevent and treat eye diseases.

ダウンタウンサンディエゴ・ライオンズクラブの会員は、大きな成果をあげそうなプロジェクトを探していました。

失明を防ぐための研究がより速く進むように、ダウンタウン・サンディエゴ・ライオンズクラブ福祉財団は、カリフォルニア大学(UC)サンディエゴ校所属シレイ眼学研究所のバイオバンクを支援するため400,000ドルを寄付しました。クラブが1つのプロジェクトに寄付した金額としてはこれまでで最高の額です。

シレイ眼科病院・眼学研究所内のバイオバンク研究室は、クラブの支援を称え、「ダウンタウンサンディエゴ・ライオンズクラブ・バイオバンク・フォー・ビジョン」と名付けられました。

バイオバンクは2012年、最新のバイオインフォマティクス技術や遺伝的シークエンシングツールを活用し、黄斑変性や緑内障、糖尿病網膜症などアメリカにおける失明の主な原因となっている病気への理解を深めることを目的に設立されました。

バイオバンクには、生体試料のほか、病歴、家族健康歴などの人口統計情報が揃っているので、研究者はこれらを使って、疾患の予測因子(バイオマーカー)や治療の効果について調べることができます。

「バイオバンクのおかげで、ここの眼科チームは、疾患生物学や個別化医療の可能性に対する理解を驚くほど深めることができています」

そう語るのは、UC眼科主任教授・特別教授で、シレイ眼科病院・眼学研究所長を務めるロバートN.ウェインレッブ医師です。「サンディエゴ・ライオンズクラブ福祉財団からの支援は、ここでの研究の大きな助けとなっています。おかげで私たちは、より良い診断を下し、眼疾患の予防や治療を行うことができています」

クラブ会員は、目の病気のためにいずれ失明する人たちを助けるため最新の技術を活用し研究に取組んでいる主要プロジェクトを支援することを目指し、UCサンディエゴ校を訪れました。

「サンディエゴには、目の病気のためにいずれ失明する人が数千人いますが、バイオバンクはこれらサンディエゴ在住の患者だけでなく、世界中の患者の将来を大きく変える可能性をもっているのです」とダウンタウン・サンディエゴ・ライオンズクラブ会長のスティーブ・ザポティチニーさん。「失明の予防と治療にかけては国内トップのシレイ眼科病院・眼学研究所とパートナーになることができ、私たちもワクワクしています」

ダウンタウン・サンディエゴ・ライオンズクラブ元会長のテリー・ロフタスさんは、同じくクラブ会員で元会長のジョージ・サデさんと一緒にみんなの先頭に立って、パートナーシップ案を進めました。「私たちは、幹細胞と遺伝子の研究を支援するのはどうだろうかと、検討していました。この研究分野は目の疾患の治療において大きく進歩していますから」とロフタスさん。「そしてある日、UCサンディエゴ校のこの分野での活動について書かれた記事を偶然見つけたときに、『これだ』と思ったのです」

シレイ眼科病院・眼学研究所の医師や研究者は、黄斑変性や緑内障、糖尿病網膜症など、視力の低下を引き起こす主な病気の治療法の研究に取り組み、進歩を遂げてきました。そして、こちらで発見されたさまざまなことが世界中に影響を与えていくことを願っています。バイオバンクの生体試料を使ってさまざまな研究が継続的に行なわれています。例えば、生物地理学的な面から見た家系に基づいて眼疾患のバイオマーカーを見つけ出し、どうすればこれらのバイオマーカーを祖先の異なる人々に適用できるかを理解する研究です。

「ここの研究医は、さまざまな眼疾患の治療を改善すること、そして失明が完全に予防可能になる日が少しでも早く来ることを目指して、多様な共同研究プロジェクトに参加しています」とウェインレッブ医師。「バイオバンクが提供してくれる重要なリソースを活用し、研究医たちは、より短時間で研究をもとにした治療が実現できるよう日々努力しています」

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