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グローバルホープ:我々が伝えるメッセージ

医師 ンマズオ・オズア 1月 08, 2021
以前国際小児がんデーを祝った際に踊っていた、がんの治療中の子ども。

目の前の子どもががんに侵されているとします。がんという病気についての知識が全くないために、その子がそんな病気にかかっていると気づけない母親に、あなたならどう説明しますか。そんな母親も、体調を崩して1カ月以上にもなる6歳の娘の治療を何度も求めてきました。当初、娘はただのマラリアだと聞かされた母親でしたが、それから数週間経っても、子どもの体調は悪くなるばかりでした。母親がその悩みに区切りをつけたとき、それはすなわち診断を受けたときでしたが、彼女は娘の治療法を探し始めたころよりもさらに混乱しました。

どの子どもにも、どこで生まれたかに関係なく生きる権利がある…

サハラ以南のアフリカ(SSA: Sub-Saharan Africa)では、このような経験をする親子が珍しくありません。悲しいことに、診断を受けることのない人も大勢います。中には、子どものがんの診断がつくまでかなり時間がかかり、診断された時点ではもはや治療ができない家族もいます。小児がんという事実を受け止め、それを乗り越えることができるのは、ごく一握りの家族だけです。この状況は、がんが広く知られており、がんと診断された子どもでも、その大多数が生き延びて大人になる富裕国の話とは全く対照的です。SSAでは生存率にこれほどの格差がありますが、ここにつながる要因はいくつかあります。一般的にがんに対する意識が高くないこと、訓練を受けた医療従事者が不足していること、診断のためのツールが入手困難なこと、がんの治療に必要な薬剤やその他の画像診断装置などを利用できる人が限られていることなどです。

幸いなことに、グローバルホープ(英語名Global HOPE、HOPEはHematology-Oncology Pediatric Excellenceの略語、血液腫瘍小児科エクセレンスの意)は、SSAの子どもたちが一人でも多く小児がんや血液疾患を乗り越えて生き抜く確率を上げることを目指して活動しています。グローバルホープは使命として、こうした疾患を治療できる人材を育成することに焦点を当てており、アフリカの数か国の政府の保健当局、ライオンズクラブ国際財団(LCIF)、地元のライオンズクラブと提携して、そのための活動を進めています。2016年以降、グローバルホープを通して診断や治療を受けた子どもの数は、8,000人を超えています。SSA内でそうした恩恵を受けているのは、マラウイの子どもたちと家族です。

国際小児がんデーに幼い患者に寄り添うンマズオ・オズア医師

国際小児がんデーに幼い患者に寄り添うンマズオ・オズア医師

マラウイの首都リロングウェでグローバルホープは、マラウイの人口の3分の2もの人々に対して、小児血液腫瘍学プログラムを提供しています。才能にあふれ献身的に働く医療スタッフから成るこのチームの一員として、家族に希望を与え、マラウイで小児がんの診断を受けたとしても、それは死の宣告ではないことを保証するために活動することを、私は嬉しく思います。この地での影響力は、私がこれまでに経験したことのないほど大きいものになる可能性があります。治療を開始してから子どもたちが変わっていく様子にはいつも驚かされます。そんな子どもたちの姿が家族にもたらす希望は、うまく言葉にできないほどです。

我々の目標は、患者たちが子どもらしさを失わないようにすること、そして可能であれば、がんに伴う多くの不快感や痛みから患者を解放することです。患者の体調が回復し、体力が戻ってきたら、楽しいことがいっぱいの身体活動や社会活動に参加してもらうように、子どもたちに勧めています。子どもたちが遊んだり、踊ったり、子どもらしく無邪気に振る舞ったりするのを見るのは、私の仕事の中で最もやりがいのある部分です。

我々のインパクトを語るうえで、戦略的パートナーから受けている支援について触れないわけにはいきません。小児がんの生存率を向上させるという目標を確実に達成するためには、そうした強力なパートナーシップと学際的なテーマに基づくアプローチが必要です。

マラウイで、グローバルホープはLCIFや地元のライオンズと連携して、がんの治療を受けている子どもたちに栄養補給を行っています。我々が治療している子どもたちの70%以上が、診断した時点では栄養不良の状態だからです。世界の多くの地域でそうであるように、栄養不良は大きな課題ですが、子どもががんに侵されている場合、その影響はさらに深刻になります。子どもの栄養状態は、受ける治療に対する耐性に影響するため、この栄養不良はますます重大な影響を及ぼします。

SSAでは、がんにかかる子どもの数は毎年10万人以上で、現在はそのうちの90%が命を落としています。どの子どもにも、どこで生まれたかに関係なく生きる権利がある。これこそ、グローバルホープが伝え続けているメッセージです。

LCIFとグローバルHOPEとのパートナーシップによるサハラ以南のアフリカでの取り組みの詳細は、lionsclubs.org/GlobalHOPEからご覧いただけます。


ンマズオ・オズア医師は、テキサス小児病院ならびにベイラー医科大学の小児血液腫瘍科専門医です。

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