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1983年に、ライオンズクラブ国際協会は会員に対して「薬物乱用防止プログラム」を提案しました。このプログラムの焦点は、当時も現在も薬物乱用に関する市民の教育です。

この目標を達成するために、ライオンズクラブはライフ・スキル・カリキュラムの立案者であるクエスト・インターナショナルと協力取り決めを結びました。ライオンズ‐クエストの協力によって、三つのライフ・スキル・プログラムが生まれました。「成長期への対応」(5〜10歳)、「思春期への対応」(10〜14歳)、「飛躍への対応」(14〜19歳)がそれです。

1993年には、「ライオンズ薬物乱用防止プログラム」が新しい「ライオンズ青少年指導プログラム」に組み込まれました。この新しいプログラムは、ライオンズ会員が青少年のあらゆる問題に対処するように奨励しました。青少年育成にかかわる大人として、ライオンズ会員は青少年が薬物乱用、アルコール乱用、タバコ乱用、早過ぎる性的体験、不良グループとのかかわり合いなど危険な行動に走らないように影響を与えることが出来ます。

2002年に、ライオンズクラブ国際財団(LCIF)はクエスト・インターナショナルからライオンズ‐クエスト・プログラムを買い取りました。

現在の青少年の諸問題には下記が含まれます。

エイズ(後天性免疫不全症候群):HIV/AIDSに感染している児童と青少年は1,170万人に達すると推定されます。サハラ砂漠以南のアフリカでは、青少年の70%がHIV/AIDSに感染しています。世界に1,200万人いると言われるエイズによる孤児の90%は、この地域にいます。

アルコール:世界保健機関(WHO)によると、欧州で15〜29歳の男性の死因のうち4分の1はアルコールによるものです。
アルコールは世界で最も広範に使われている「心を変える薬物」と言えます。中枢神経系を抑圧するアルコールは陶酔状態をつくり出し、大量に消費すると精神的な機敏さを減退させ、身体的な協調作用をそこないます。アルコールの過剰摂取は脳の退化、肝硬変、心不全、交通事故、暴力犯罪、労働生産性の喪失、望ましくない家族関係の原因となります。

家族構成の変化:これは社会全体、特に児童に影響を与えます。
何世代もの家族が一緒に暮らすのが普通の文化もあれば、成人に達したら家を離れるという文化もあります。これらの社会形態が変化すると家族単位にも影響を与えます。
家族単位に影響を与える要素には、収入、戦争、自然災害、病気、虐待、あるいは社会的に認められる変化(例えば、片親の子育て)、離婚などがあります。

児童虐待:(アメリカ児童虐待防止委員会による)1997年にアメリカで報告された事例では、18歳未満の児童に対する親権者の放置が54%、身体的虐待が22%、性的虐待が8%、感情的虐待が4%、その他の虐待が12%となっています。
 ユニセフ(国連児童基金)の報告によると、児童虐待は世界中で普遍的に行われていますが、発展途上国ではほとんど問題視されていません。精神的虐待は他の形態の児童虐待と同時に行われるのが普通です。

薬物乱用:これはほとんどの国で青少年の問題となっています。薬物を乱用している青少年のうち、8歳から20歳までの年齢層は揮発性の溶剤を吸引します。16歳から35歳までの若い成人は、主としてマリファナと向精神薬の使用者です。コカインやヘロインの使用者は20歳から35歳までの年齢層であることが一般的です。これらの年齢層の構成は世界中で共通しています。
国連薬物規制・犯罪防止事務所(UNDCP)の2001年度報告書によると、世界で最も広範囲で乱用されている薬物は大麻(マリファナ)です。マリファナを初めて使用する年齢は平均して12歳です。
また、UNDCPはアンフェタミン・タイプの興奮剤(ATS)である合成薬物、特に覚せい剤と強精剤の使用が世界的に増加傾向にあると報告しています。1980年代に導入されたATSは、先進国の青少年の間で好まれている気晴らし用の薬物です。ATSは大麻と一緒に使われる場合もあります。
胎児期アルコール症候群(FAS)は、母親が飲んだアルコールを胎児が大量かつ直接的に摂取した場合に発生します。FASにかかって生まれた赤ん坊は、他の赤ん坊より体重が軽く、身長も低いのが普通です。FASの他の症状には、頭が小さいこと、顔つきに変形があること、関節と手足の異常、筋肉協調不全、学習能力と記憶力の不足などがあります。
FASは慢性的な精神障害と活動亢進の原因となります。FASは精神遅滞(知的障害)の主要な原因です。

不良グループ:不良グループは家庭が崩壊した青少年にとって家族のような感覚を与えます。不良グループとかかわり合いを持つ理由には、仲間意識、一目置かれること、規律、恋愛、親密さ、金銭などが含まれます。
アメリカの場合、以前には不良グループ(ギャング)は特定地域の隣近所の守護者として結成されました。1990年代になって、違法薬物の密売人、自動車泥棒、強盗を行うようになりました。現在は暴力行為、銃撃、薬物使用に関与しているのが普通です。

識字率:これは世界中の何百万人という人々に影響を与えています。世界銀行の統計によると、2001年の非識字率はニジェールで92%、ブルキナファソで87%、ギニアビサウで82%、アフガニスタンで80%でした。
小学四年生程度の教育を受けていない人を非識字者と定義すると、最大の非識字グループは発展途上国の女性です。発展途上国に住む15歳以上の人の約20%は機能的非識字者(仕事や日常生活で必要な読み書き能力に欠ける者)です。

栄養不良と摂食障害:これは世界中の何百万人という青少年に影響を与えています。国連の推定によると、慢性的に飢餓に直面している人々は世界中で7億9千万人に達します。ビタミンAなど微量栄養素の不足は、世界の1億人の児童に影響を与えています。世界中で20億人以上の人々(ほとんどは女性と児童)は鉄分が不足しています。
カナダでは、摂食障害が思春期の女性にとって三番目に多い慢性病です。摂食障害(拒食症と過食症を含む)は体重を最小限に抑えようとする自発的な行為によるものです。

貧困:貧困は健康、栄養、雇用、識字率、住宅、衛生、及び児童の安全性に影響を与えます。これは現在世界で最大の経済的かつ社会的な問題です。
2000年に、アフリカでは2億2千万人の人々が極端な貧困の中で生活していました。国連開発計画(UNDP)によると、1日1ドル未満で生活するのを貧困と定義すれば、世界中で13億人の人々が極端な貧困状態にあります。

心理的障害:これは若い成人に影響を与えるもので、ハイティーンの鬱病と自殺もこれに含まれます。ハイティーンの鬱病に共通の症状は、不幸感、孤立感、食欲不振、絶望感、無感動、引きこもり、悲嘆、不眠症などです。
思春期の鬱病の原因としては、家族の鬱病歴、ストレス、喫煙、親または愛する人を失うこと、失恋、注意力/行動/学習の不能、慢性病、親権者の虐待または放置、自然災害の被災などのトラウマがあります。
ハイティーンの自殺の原因には、経済的抑圧、社会的孤立感、絶望感、アルコール、薬物使用、ストレス、生命の危機、離婚などによる家族の崩壊が含まれます。

性行為:10代の妊娠、性的伝染病、エイズは世界の青少年に影響を与えている問題です。

タバコ:喫煙者は20歳までに喫煙または噛みタバコの常用者となっているのが普通です。初めてタバコを吸う年齢は平均16歳です。
WHOによると、世界的に見て毎年400万人が喫煙が原因で死亡しています。毎日8〜10万人の青少年が長期的な喫煙者になっています。これら青少年のほとんどは発展途上国に住んでいます。タバコを吸わない人も喫煙者の煙を吸って肺がんになる危険があります。

暴力:武器の使用を含む暴力は、しばしば薬物乱用や不良グループの活動と同時に起こります。貧困と就労機会の欠如も暴力的行為の動機となる場合があります。

 

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