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何がどう変わるのか
(ライオンズクラブ国際協会長期計画委員会への報告書/選択的未来研究所/1987年12月)

3-5. 拡大する富の不均衡

非西欧世界がますます大きくなり、その重要性が高まることに加えて、地球人口の動向の最大の問題は、第一世界と第三世界の間の富の不均衡が拡大してゆくことである。年間の成長率を楽観的に6%と仮定しても、2010年の世界人口の半分は年収1,000ドルに達しないだろう(チャンドラー『世界観測報告書』64、未来予測年報)。

貧しさと高出産率の間の相関関係も、大きな問題である。先進国が人口補充水準の2%の出産率を維持しているのに、途上国のあるものは年率2.2%以上の出産率を上げている。人口過剰によって経済的、環境的圧迫に耐え切れない国ほど、人口増加が激しいことは皮肉と言うほかない。最も端的な例を挙げると、豊かな西ドイツは現在の計画を実現すると2000年には総人口の減少を見ることになるが、人口1億のナイジェリアは安定期を迎える21世紀の半ばまでに5億人にも達することが理論的には考えられる(レスター・R・ブラウン『世界の現状』、ニューヨーク、W・W・ノートン&カンパニー、23ページ、1987年度世界開発報告書参照)。

中国のように、第三世界の中でも出生率の低下に成果を収めた国もあるが、多くの地域の「扶養能力」は深刻な脅威にさらされている。アフリカとアジアのある地域では、森林及び耕作地などの帯水層が支えきれなくなるほど、つまり国によっては修復が不可能になるまで資源を食いつぶしてしまうような人口を抱えることもあり得よう。

「低成長」の地域は北アメリカ、西欧と東欧、オーストラリア、ニュージーランド、及び東アジアだが、そこにある長期的な諸問題は、東南アジア、ラテン・アメリカ、インド亜大陸、中東及びアフリカを含む「高成長」地域と比べて、極端な相違を示すだろう(エイズの伝染がことにアフリカの国々の人口増加に甚大な影響を及ぼすことは大いに考えられるが、それは決してあらゆる年齢層を襲うものではない。これらの国の最も生産力の高い層が、最も大きな被害を受けることになろう)。


目次

1. 総括

2. 緒言

3. 地球社会の動向

4. 奉仕分野の動向

5. ライオンズクラブ会員:その課題と意味

6. 勧告

「21世紀を迎えるライオンズクラブ国際協会〜何がどう変わるのか」全文(PDF)ダウンロード