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21世紀を迎えるライオンズクラブ国際協会
 
 
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何がどう変わるのか
(ライオンズクラブ国際協会長期計画委員会への報告書/選択的未来研究所/1987年12月)

2. 緒言

ライオンズクラブ国際協会(LCI)も他の社会奉仕団体と同様、1990年代に繁栄を続けるためには、危険をものともしない勇気と改革が必要である。あえて企業体としての行動を探るとするならば、まずLCI創設のころを思い起こさねばならない。ライオニズムの創設者メルビン・ジョーンズは、当初から、そのころ流行していた男性だけの社交クラブとははっきりと違った社会奉仕団体を思い描いていた。ライオンズの諸記録を見てみると、地域の要請に社会的に奉仕することを個人的な事業の利益に優先させる「意欲と知恵と大望」を持った男たちが、決して少なくないことをジョーンズは信じていた。メルビン・ジョーンズが抱いたこの夢は、多くの人々を勇気づけた。1925年までにはライオンズは全米的な戦争協力の先頭に立ち、またヘレン・ケラーの呼び掛けに応じて視覚障害者援助の活動を手がけていた。こうしてライオンズは早くから、国家の危急に立ち上がり、また世界的に何が望まれているかを探り出し、進んで立ち向かう能力のあることを示した。1917年の数百人のライオンズが、今日、世界におよそ37,000のクラブ、130万人を超える会員を持つ世界最大の社会奉仕団体となったのである。

20世紀も残り少なくなったが、時代の要請にライオンズがどうこたえることが出来るのか、その能力が改めて問われている。LCIが直面している世界経済、技術、価値、人口動態の変革は、いずれも前例のないものである。これまで続けた奉仕の分野でも、視力保護から青少年問題に至るまで同様である。LCIとして守るべき核心の価値は大切にしながらも、変わりゆく若い世代の人々の心に訴えるべきものも、併せ持たねばならない。現在のこの試練は、その性格と規模において、60年前に受けたものと同じである。なぜなら、地域社会及び世界社会に対する意義ある奉仕の最前線に立ち続けるには、新しい世代の優れた人々が、男も女も同様に、我がクラブの陣営に進んで入ってくるように、ライオニズムを徹底的に作り替えてゆかなければならないからである。

この試練に立ち向かう難しさは、決して侮ってはならない。これから20年の間に、周囲の環境の変化に伴って、ライオンズクラブは「成長か衰退か」の岐路に立たざるを得ないからである。多くの国々でライオンズクラブはその勢力を伸ばしてきたが、アメリカではその数も威信も後退してきている。巨大なベビー・ブーム世代からこれまでほとんど無視されているライオニズムだが、彼らに魅力を感じさせるライオンズクラブにするには、いったいどうすればよいのか。また、現在の会員及び指導層の主流を占める人々に、だれが取って代わるのか。今日的な時代の要請に最も適した奉仕は何なのか。LCIがその国際的な枝葉を更に広げ、地球的規模で新生面を切り開いてゆくには、何を頼りとすればよいのか。

LCIがこれらの疑問を考える参考として、選択的未来研究所(IAF)は、この「21世紀を迎えるライオンズクラブ国際協会」の報告書を提供する。IAFは10年前、クレメント・ベゾルドとアルビン・トフラーによって設立され、各種団体がより長い将来を慎重に見通して戦略的選択が出来るよう支援することを目的とする。

この報告書は、LCIが立てる計画に関連のある全地球的な動向及び奉仕の分野での動向について、概観したものである。この動向の分析に基づいて、LCIの会員に関する主要な課題と拡大の可能性を明らかにし、結論として組織及び事業計画上の改善策をいくつか提示する。各章の末尾に、特にLCIの注意を喚起したい問題点を記することにする。

この報告書に書かれた所見のすべての責任は、IAFが負うものである。ただし、その内容はLCIの長期計画委員会委員及びLCI職員から聴取した事実、LCIの会則地域を代表する人々(国際理事)から得た動向調査、更に関連のある奉仕及び専門機関の資料を基に作成された。この分析及び勧告が、LCIの計画立案に役立つことを期待する。この報告書を土台として、さまざまな討論と研究集会が繰り広げられれば、はっきりしない予測や将来の不確定な要素が次第に明確になり、ライオニズムが「望むべき未来」の目標が定まり、更には戦略的な未来像を形作ることが可能となろう。新しい未来像の形成は時代の要請であり、これによって世界各地の何千というクラブが活性化し、また新しい世代の人々の夢をかきたてて、重要で意味ある社会奉仕への特異な機会を提供することが出来ることになろう。


他のあらゆる社会奉仕クラブの中で再びライオンズが頭角を現し、地域及び国際的な面で自信と満足を持って社会奉仕を続けてゆくには、どうすればよいか?

目次

1. 総括

2. 緒言

3. 地球社会の動向

4. 奉仕分野の動向

5. ライオンズクラブ会員:その課題と意味

6. 勧告

「21世紀を迎えるライオンズクラブ国際協会〜何がどう変わるのか」全文(PDF)ダウンロード