国際会長紹介
2012-13年度国際会長
アメリカン・クラシック
ウェイン A. マデンは、アメリカ合衆国インディアナ州にある、人口13000人ほどの、のんびりとした典型的なアメリカの町オーバーンで生まれた。この町は、20世紀の初めには、パワーステアリングと前輪駆動を備え、当時としては先進的モデルとして有名だったデューセンバーグ社、コード社、そしてオーバーン社などのモデルを含む,クラシック・カーの製造を行っていた。
マデン氏の両親は一人息子と二人の娘の教育を重視する、働き者であった。マデン氏は子ども時代、オーバーン・ライオンズクラブが建てた野球場でリトルリーグの選手としてプレーしていたそうである。また、高校ではバスケットボールの選手でもあった。オーバーンの町では、誰もがマデン氏を知っていて、またマデン氏も知らない人はいない。
そんなマデン氏が、のちに妻となるリンダと出会ったのは高校3年の半ば、リンダは1年生だった。二人はともにマンチェスター・カレッジに学び、ウェインが卒業して間もなく結婚した。「彼女はとても明朗活発で、話しやすく、一緒に過ごしやすい人柄だった」とマデン氏。リンダの方は、二人の価値観に共通するところが多いことに強い印象を受けた。「ほとんど即座に、彼にとって家族が重要であることがわかりました。そして、それは彼の家族でも、私の家族でも、同じでした。」
大学で、マデン氏はオーバーンの外の世界を知り、広い世界にある数々のニーズに比べれば、インディアナの小さな町の日々の問題がいかに小さなものであったかに気付き始めた。1968年の春、マデン氏が大学四年生の時に、マーチン・ルーサー・キング・ジュニア師が講演のためにキャンパスを訪れた。オーバーンでは、ひとりも黒人の生徒が学校におらず、マデン氏はそれまで公民権運動に直接接したことはなかった。キング牧師は彼の夢について語り、「いつか自由になる」ことについて講演で語ったが、その1ヶ月後、暗殺されてしまった。
このキング牧師の話を聞いた経験は、マデン氏の良心を動かすきっかけとなった。「この時代に達成された多くの素晴らしい功績のいくつかは、単に黒人に恩恵を与えただけではありません。ライオンとして、私たちは誰もが教育を受ける権利があると知っています。予防が可能な失明に苦しむ人が一人としていてはなりません。すべての子供たちは、教室で黒板を読むことができるべきです。子供の視力に問題があり、その両親が直してあげることができないなら、われわれライオンズが助けなければなりません。」
マデン氏は5年間高等学校で教鞭をとった後、教育学修士の学位を得た。その後、プルーデンシャル社に保険営業担当者として就職。オーバーンの保険代理店として独立するまでの11年間同社で保険営業に携わった。
マデン家では教育が大変重視された。リンダは小学校の教師として勤め、長女のジェニファーと次女のジュリーはどちらも学校で優秀な成績を修め、マーチングバンドに参加し、スピーチコンテストでは優秀賞を獲得した。ジェニファーが大学生の時にワシントンDCでのインターンシップの機会を得た際に、ちょうど仕事でペンシルバニアにいたマデン氏が彼女を驚かせたことがある。「私がワシントンDCで飛行機を降り立ったときに、そこに父がいたんです。父を見て、これほどうれしかったことは後にも先にもありません。私は新しい土地へ安心して踏み出すための、不安を和らげるちょっとした何かをその時本当に必要としていたからです。」
マデン氏は、彼のコミュニティのために何か貢献をしたいと願っており、リンダの父が近隣のウォータールーのライオンズクラブで会長を務めていたこともあり、1984年にオーバーン・ライオンズクラブから勧誘の手紙が郵便箱に届いた時、すかさずクラブに入会した。
「私は、ライオンズがお祭りでのプロジェクトのために作業をしていたり、町でフルーツを売って資金獲得活動をしているのを見ていました。また、毎年高校生のための奨学金がライオンズから提供されているのも知っていました。私のライオンズに対しての知識は、当時はただそれだけでした」とマデン氏。
ライオンとしてのマデン氏にとって決定的な出来事は、ライオンズのメンバーとなってから10年後の1995年に、眼鏡提供ミッションとしてホンジュラスへ旅したことであった。そこで、一人の障害を持つ青年がゆっくりとテントに近づいてきた。「彼は私に、サングラスをもらえるかどうか尋ねました。私が手渡したサングラスを試してみたとき、彼の顔に素晴らしい笑顔が広がるのを見たのです。自分の行う奉仕が実際に誰かに何かをもたらしていることを確認したときが、本当のライオンになるときだといえるでしょう。」また、マデン氏のライオンズ奉仕のもうひとつのハイライトは、インディアナ州に「オペレーション・キッド・サイト」プログラムを導入した時である。
オーバーンで培ったコミュニティ意識、暗殺された公民権運動指導者が貫いた他者への真摯な思いやり、そして小さな町のライオンズクラブが示した地域社会への貢献への熱意、これらを注意深く思い返しながら、国際会長として、「奉仕」がマデン氏の変わらぬ最優先事項である。「奉仕の世界では、子供が空腹なままベッドに行くことはなく、予防が可能な失明に苦しむ人が一人としていてはなりません。奉仕の世界では、こうしたことはあってはならないのです。アフリカにはHIVに感染した母親から生まれ苦しむ赤ちゃんがいます。このような赤ちゃんたちは、必ず誰かが助けなければなりません。」
数字でみるライオンズの奉仕
41,000,000
ライオンズ麻疹イニシアチブ試験プログラムでは、小児失明の主要な原因である麻疹の予防接種をエチオピア、マダガスカル、マリおよびナイジェリアの4,100万人の子供たちに行いました。
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